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復興住宅の環境設計シンポジウムが開催されました

4月16日 住いと環境 東北フォーラムシンポジウム 「地域の特性を活かした復興住宅の環境設計」が開催されました。

初めに「準寒冷地版自立循環型住宅への設計ガイドラインについて」澤地先生より講演がありました。
R0031122[1]
6月ごろから講習会がはじまる準寒冷地版の概要を解説いただきました。準寒冷地版用の吹抜けのあるモデルプランをもとにした、エネルギー消費量をどれだけ下げられるか各要素技術の検討がまとめられています。東北地方なので暖房エネルギー消費が最も大きく、その部分をどれだけ削減できるかが課題。暖房方式の選定に課題はあるが、機器の効率化より、断熱化を進めることが効果的であり、次に効果的なのがが全熱交換器になるが、メンテナンス等の課題が残る。また、各技術の組合せと実施による削減率表等の解説を頂きました。

R0031119[1]
後半は、吉野先生に今回の「地域の特性を活かした復興住宅の環境設計」について、【こちら】のダイジェスト版をもとに解説頂きました。地域の特性をいかした省CO2型復興住宅を考えるにあたって経済性に配慮しつつ環境・省エネルギーの観点から最低限必要な条件および設計の考え方について整備する。とはじめにに書かれていますが、この趣旨で今回の報告書がまとめられています。

また、住宅金融支援機構が発行した『東日本大震災の被災者の方が住まいの再建を検討される際、ガイドとなる冊子「地域型復興住宅~住まい手と作り手が力を合わせて住宅再建を」を編集し、平成24年4月を目処に3県の市町村等を通じて配布することとしました』というご案内もありました。【関連HP】 【冊子PDF】

報告書各内容の概要について担当された各先生から発表がありました。詳しくはダイジェスト版をご覧いただき、詳細な報告書は当日ご参加いただいた方へは配布されましたが、今後の配布かダウンロードなどはこれから掲載等予定のようですので、もうしばらくお待ちください。

各発表概要。
「東北地方の建築気候特性」松本先生。拡張アメダス気象データをもとにした被災3県を含む東北全域における気候分布図の解説。市町村ごとの御省エネ基準細分化により熱環境設計の要点の提案。

「環境設備計画概論 温熱性能・パッシブ手法・換気暖冷房等」林先生。復興住宅の環境計画・設計の基本方針の概要を解説。建物と設備を同時に考えていく。等級4超推奨。風が強い地域では気密性を高めるなど、地域ごとの推奨を一覧表で解説。総合評価、参考としてのゼロエネルギー住宅について。

「環境計画・設計技術要素、及び維持管理」北瀬発表。パッシブ手法と住まい方、設計計画、維持管理の視点をまとめた表を解説。住い手の環境からの気づきと行動による効果について。

「省エネ性能・建設コストの試算」本間先生。モデルプランをもとにした断熱設計、各部位の断熱仕様とQ値、設計の自由度がたまる年間暖房負荷予測式、基本的な考え方から条件を設定した建設コストについて、断熱仕様とコスト比較表の解説。

「集合住宅における環境計画の考え方」柏木先生。集合住宅では、コミュニティ(ソフト面)も大切になる。集合住宅でのパッシブ手法、自然エネルギー利用、設備計画、雪対策について。

会場からの質疑では、今後の検討課題としてLCCMや災害対策、震災での気密劣化対策などの生産部門と連携が必要な内容などがあげられていました。
120409PPT北瀬4[1]
私の発表のまとめとしてこの図をつくりプレゼン用に追加させていただきました。今回の報告書でパッシブ手法、住まい方、維持管理、環境計画・設計の手法一覧づくりについて担当させていただき、短期間の間にまとめるため自立循環型住宅のテキストをベースにさせていただいていますが、住まい方などについては「設計のための建築環境学 みつける・つくるバイオクライマティックデザイン」の内容も活かされています。また、維持管理については、最近取組んでいる中古住宅調査やリフォーム設計の中から感じていることなどをもとに、復興住宅を建てるときから配慮すべき事項をまとめました。パッシブ手法、エネルギー手法を削減する住まい方、長もちする維持管理、この3つに共通していえることは、自分の住んでいる地域の気候特性を理解し、気づき、環境調整行動を自ら行うことでより効果的な結果が生れ、省エネで快適な住環境が整うということです。

パッシブデザイン、省エネライフスタイル、維持管理しやすいつくり。この3つを連動させながらデザインするのが面白いです。

報告書にはのっているのですが、「環境計画・設計の手法一覧」づくりは最後まで微調整続きましたが、早見表的にダイジェストをA3一枚にまとめました。公開されたらぜひご覧ください。
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