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古民家移築解体が終わって。

気がつけば、あっという間の約一ヶ月間でした。
急遽、お手伝いさせていただくことになった茅葺屋根の古民家移築解体調査の作業の日々。

通常であれば、解体後調査し、復元検証などを行うのが流れですが、今回は解体しながらの調査ということで、急をようするということで、ご縁があり、調査作業に参加させていただくことができました。物件の詳細は公開できないのが残念です。

建築を学び出して、一番最初にひかれだしたのが民家と古い街並みでした。北海道で生まれ育ち、煙突鉄板屋根の景観で育った人間には、瓦屋根や茅葺屋根、真壁のまちなみは初めて見る魅力がありました。大学時代は、あっちこっちと古い街並みの集落をリュックしょって旅に出て地域による違いを実感していました。

そこから、木造に興味をもち、恩師に出会い、まちづくりという方向へ興味が広がり、実務的には、その建築にかかわる社会、共同体の関係性からつくりだされる建築づくりに興味をもち実践してきました。独立後も、ただつくるのではなく、地域でよりよく使いこなせて自然力のある建築・環境づくりをめざしています。

今回、初めて古建築のプロ集団の方々と仕事をさせていただき、学生時代に参加したことがある古民家調査とはレベルの違いを実感しました。この民家を「復元できる力」があるかどうか。そこが、民家や寺社などの建築に携わる方の力ということを教わりました。

時間の厚みがあります。多くの物件の経験や時代背景などから考察するつくり方や寸法の違い。話をうかがっていると、時代によってこれほどまで、寸法やつくり方が違うのかということが分かります。自分自身、測っていて、ある一定の寸法体系を実感していました。そこから外れる寸法は案外新しく改修した部分だったりします。

そして、柱や梁、建築のすべての部材の痕跡から時代や今は分からない建設当時の姿を推測できます。当時の姿を推測するために、痕跡の他に、地中を掘ったり、部材に残された墨などからも読みとります。それだけ、長く建っていた建物は時代の変化を受入ながら存在していたということになります。

伝統的な継手仕口でのつくられ方にも興味は向かいますが、やはり、時代に応じてつくりかえられたことや、つくりかえることができる技術や素材、部材断面の大きさ、使い続けることの社会性に注目してしまいます。たくさんの人が住み継ぎ、使いつないできたこと、それだけの資産になっているということ。

最近、築30年代の住宅の調査やリフォームなどに関わる機会が増えています。30年前の時代背景があります。そして、今の時代もあり、これから目指したい環境の方向性もあります。あらためて、建築に関わるものとして、今、どのようにデザインすることが求められるのかを考え実践していくべきなのかを考えさせられました。

いろいろ興味があって取組んでいますが、少しづついい環境づくりに取り組みつなげていきたいなと、先人の技術の痕跡から、改めて勉強させていただきました。この機会を与えて下さった大先輩に感謝です。

あと、ゼネコン系現場へはドリンク剤、大工系現場へは甘いお菓子が大切ということも実感しました。
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自然を活すデザインを日々探求。土地・地域の可能性を見つけシンプルに魅力をデザインし活用しやすくすることが、快適な住いや暮らし、食事、商売へつながり、グルグルと循環するような気がしています。
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